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| 『オトコのコはメイド服がお好き!?』 イラストストーリー 2012年1月 ~Ep.2~ |
| 2012年 1月 21日(土曜日) |
![]() 「ねぇ、お姉ちゃん、一緒に写真とって♪」 元気な声に呼び止められ、足元を見るユキくん。 そこには破魔矢を抱えた着物姿の女の子が、彼に笑顔を向けていました。 ![]() ユキ 「おねえちゃん? ……って、オレのコト!?」 お昼を過ぎ、ますます混雑する境内。 ユキくんは、一息つこうと売店を離れたところでした。 「うん! お姉ちゃんカワイイから一緒に写真をとってほしいの」 見れば、お父さんらしき人がカメラを向けています。 ユキ 「しょうがねぇなぁー。ほら、こんな感じでいいか?」 女の子の隣にしゃがみ、カメラに向かって微笑むユキくん。 女の子も嬉しそうに、ユキくんにくっついてきます。 ――カシャリっ! 「ありがと、お姉ちゃん! わたしね、もっともっとカワイクなりたいなぁ~って神様にお願いしたの。 お姉ちゃんみたいにカワイクなれるかな?」 ユキ 「オレみたいに? ……あ、ああ、きっとなれるよ!」 『オレはカワイクより、カッコヨクになりたいんだけどな……』 ペコリと頭を下げて去っていくお父さんと女の子。 二人の後ろ姿を見つめながらユキくんは―― 『オレってそんなに……カ、カワイイかな?』 ゆっくりと、指先で白衣から緋袴を撫で下ろしていきます。 自分の姿を確認するように……。 『ど、どんなふうに……見えるん…だろう』 「すみませーん、写真お願いできますか?」 ユキ 「うぁああぁああ!!」 背後からの呼び声で、我に帰るユキくん。 わたわたと、腕を宙に躍らせながら応じます――が。 ユキ 「お、おうっ…次はど、どいつだ ――って、うぇええええ!?」 声に振り返ったユキくんが見たのは、ずずいっと集まった男子参拝客たち。気がつけば、ユキくんの周りにはカメラを手にした大きな人だかり――まるでコスプレ撮影会のようです! 「あ、あの! 僕も写真お願いできますか!?」 「こっちにも視線お願いします!」 さっきの女の子とのやりとりを見ていたらしい男子参拝客たちが、ユキくんにカメラを向けてきます。 『じょ、冗談じゃね~! こんな写真をクラスのヤツに見られたら、お終いじゃねーかっ!!』 ユキ 「ちょっ、ちょっとゴメン! そ、そういうのは……」 あわてて断ろうとするユキくんでしたが、その言葉は思わぬことで遮られます。 ――どんっ! 男子たちの勢いに思わず後ずさったユキくんは、混雑する境内の中で参拝客の一人にぶつかってしまったのです。 ユキ 「わわっ!」 ぺたんっ、とその場に尻餅をついてしまうユキくん。 腰をさすりつつ、起き上がろうとするものの何かが絡まってうまく立つことができません。 『どっ、どういうことだよ……!?』 周囲の男子参拝客たちも、何事かという表情で……ヒソヒソと……。 「こ、これはまさか……」 「あ、ああ……こいつは……」 彼らの視線は、ユキくんの足元に集中しているようですが――なぜなら。 ユキ 「ぅぅうぁああああ! 見んな! 見んじゃねーーっ!!」 ![]() 注目を集めるのも、当然! ユキくんの巫女メイド服の帯はほどけ、ミニスカ袴がズリ落ちていたのです! 「うへへっ、巫女さんの決定的瞬間だぜ!」 ユキ 「あっ!? てめー、さっきのっ!! ――こいつっっ!」 それは、ユキくんがぶつかった参拝客――そう、全ては彼の企み。わざとぶつかり、その瞬間に帯を引きほどいていたのでした。 『ちょ、ちょっとコレどこがどうなってんだ!? 着付けはナオ兄がやってくれたから、よくわかんねぇ……!』 白衣も肌蹴け、袴は落ち、布の合間からはユキくんの細く白い脚が露出しています。 ユキ 「見んなッ! このっ――って、わわっ!」 どたーん! ますますあられもない格好になりつつも、なんとか立ち上がろうとするユキくん。けれど、ほどけていた帯が足に絡まって、また派手に尻餅をついてしまいます。 『も、もうこんなのヤだ……!』 思わず泣きそうになってしまうユキくん。 しかし男子参拝客たちはヒートアップするばかり。 「おおおー! 新年早々御利益キタコレ! 眼福眼福!!」 「巫女さんといえば穢れを知らぬ乙女……ハァハァハァ……!」 ユキ 「や、やめてくれよぉ……」 ![]() 緋袴を握り締め、懇願するユキくん。 でも、ユキくんの声は誰にも届きません。 パシャッ、パシャッと、カメラのシャッターを切る音だけが迫ってきます。 「そ、そこ…手をどけてっ!」 「ぐふふふっ♪」 せまるカメラの群れ…絶体絶命のユキくんでしたが、その身体を包む優しい感覚に、はっと目を上げます。そこには――。 ナオ 「――そこまでだよっ!」 ふわりと、馴染みのあるとてもいい香りが鼻をくすぐります。 長い箒を手にしたナオくんが、ユキくんを守るようにお客さんたちを睨み付けていたのです。 ユキ 「な、ナオ兄!」 ナオ 「大丈夫、ユキ?」 ナオくんは、ユキくんの乱れた服を覆うように引き寄せ、ユキくんに優しく微笑むと――、カメラを構えた男子参拝客たちを境内に響き渡るような凜とした声で一喝しました! ![]() ナオ 「嫌がっているじゃないか!」 その毅然とした姿に、男子参拝客も気圧されます。 「ボ、ボクらはただ巫女さんの写真を――」 「た、ただ、かわいい格好を撮ってあげようって…」 ナオ 「こんな姿を写真にとっていいと思っているの!?」 手にした箒で目の前を一閃する、ナオくん。 剣道有段の彼の箒さばきの鋭さに、反論の隙はありません。 ![]() ナオ 「ここは神様に近い神聖な場所…… 巫女さんを穢す悪い人たちには ――天罰がくだるよ!」 ビシーッ! っと箒を突きつけるナオくんの気迫! そして神々しいまでの凛々しさを前にしては、男子参拝客たちは、ただただ平伏するしかありませんでした。 「ごっ、ごめんさい!」 「ちょ、調子に乗ってひどいことを! すんませんでした!」 「もうしませんっ!! 許してください!」 トモ 「ふぅ……どうやら無事らしいな」 リオ 「悪ぃ子はいねぇがー! 悪ぃ子はいねぇがー! 獅子舞さんがガブッとイッちゃうぞ☆」 トモ 「……リオ、それは獅子舞じゃないぞ」 トモくんやリオくんも騒ぎに駆けつけます。 兄弟たちに囲まれ安堵したのか、ユキくんは、全身の力が抜けるのを感じます。そんなユキくんを、ナオくんは――。 ナオ 「もう安心だからね、ユキ」 ユキ 「……あ、ありがとうナオ兄……」 ナオ 「怖かったよね、こんなに震えて」 ユキ (こ、これは……これは…… ナオ兄に抱きしめられて ドキドキしてるんだよーーーっ!) ギュっと抱きしめてあげるのでした♥ 神主「みなさん、本日はご苦労様でした」 夕方――巫女さんとしてのお勤めを終えた兄弟たちに神主さんから暖かい甘酒が振舞われました。 ナオ 「ユキ、もう寒くない? 風邪とかひかないようにしないと」 ユキ 「だ、大丈夫……甘酒、あったかいし」 ほんのりと赤く染まったユキくんの頬。 でもそれは、甘酒のせいではないようですよ♥ リオ 「今日のナオ兄、カッコよかったね~!」 ナオ 「えっ!? ボ、ボクはただ、ユキを助けようって――」 リオ 「うんうん、まるで王子様みたいだったよ! ユキ兄は……〝囚われのお姫さま〟みたいだったね♪」 ユキ 「なッ!? だ、誰がお姫さまだよっ! ……ちくしょーっ、絵馬に『オトコらしく』なりてーって書いたのに まったくご利益ねーじゃんかっ! あてにならない神様だなっ!」 おやおやユキくん、恥ずかしさ紛れに神様に責任をなすりつけるつもりですか? ナオ 「ユキ、神様に八つ当たりしちゃダメだよ」 トモ 「そうだぞ。……だいたいおまえ、本当にそんなお願いしたのか?」 ユキ 「何言ってんだよ、ほら! ここに!」 並んで掛けられたたくさんの絵馬の中から、自分のものを指し示すユキくん。 ユキ 「そう、『オトメらしく』」 ユキ 「ここにハッキリと――」 トモ 「ハッキリと?」 ナオ 「『オトメらしくなりたい』?」 ユキ 「そう、『オトメ』……って、えええぇええっ!?」 ![]() リオ 「えへへ~。 ユキ兄の絵馬ね、リオがちょぉ~っと書き直しちゃった♥」 トモ 「なるほど、さっそくご利益があったわけだな」 ユキ 「リぃオぉーーーーーーっ!!」 一足速く逃げ出したリオくんを追うユキくん。 お正月からバタバタと元気いっぱいな兄弟たち。 そんな弟たちの様子をみながら、ナオくんも微笑みます。 ナオ 「大丈夫だよ。 お兄ちゃん、いつでもユキを守ってあげるからね♥」 次回更新(2月Ep.1)は2月3日金曜日予定です。 2月は〝バレンタインスペシャル〟! なんと、イラストストーリーとWEBドラマが連動しちゃいます♪ お楽しみに♥ ■『CherryGirls』ご主人さま掲示板!! 『CherryGirls』のメイドさんランキング1位(リオくん調べ)のリオくんがお送りする、紳士淑女とメイドさんの社交場「ご主人様掲示板」がスタートするよ♪ このコーナーでは、ご主人様たちからのアツイ、アツイお便りを大募集! ご主人様たちのアイデアやイラストで『CherryGirls』をどんどん盛り上げてね♪ 募集コーナーは二つ! 「キャッチコピー募集」&「イラスト募集」だよ。さらにコスプレイヤーさん限定の応援プレゼント企画もスタート! こいつは見逃せないぜ~~♪ ◎各企画の詳細は以下をクリック! ■『CherryGirls』キャッチコピー大募集! ■『CherryGirls』メイドさんイラストを描いてね! ■コスプレイヤーさん応援企画! |

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